4線式低抵抗試験(ケルビン接続)の実施方法について
ハーネスマルチテスタNM1500シリーズでの4線式低抵抗試験の実施方法についてご説明いたします。0.01Ωの低い抵抗値を測定することが可能です。検査治具はケルビン接続にて製作する必要があります。動画にてご確認ください。
4線式低抵抗試験(ケルビン接続)の実施方法について
本動画ではハーネスマルチテスタNM1500シリーズでの4線式低抵抗試験の実施方法についてご説明いたします。 ナックコーポレーションの提供するハーネス検査器NM1500シリーズでは、 4線式低抵抗試験を実施することができます。 通常の2線式では治具の抵抗を含んだ検査となります。また低抵抗時には測定誤差が発生しやすいです。 4線式接続はケルビン接続(Kelvin Connection)とも呼ばれます。 1回路を4つの検査ポイントで検査するハイレベルな試験です。 4線で片側それぞれフォース、センス側を設けることで、治具の抵抗を含まない、被検査物の純粋な抵抗値を検査することができます。 宇宙航空分野や防衛、自動車、医療機器など、わずかな抵抗値が製品に影響を及ぼす分野での需要が高まっています。 2線式と異なり接続方法が複雑になります。 またNM1500P,NM1500Kではピンアサインが異なりますので本動画にてご確認ください。
動画テキスト 4線式(ケルビン接続)での低抵抗検査
4線式接続で誤差なく低抵抗検査を実現
本動画では4線式低抵抗試験についてご説明させて頂きます。 ナックコーポレーションでは4線式低抵抗試験を実施できるハーネス検査器NM1500シリーズを提供しております。
4線式抵抗試験とは、1つの回路を4つのポイントで検査するハイレベルな検査です。 治具の抵抗を含まない、被検査物、純粋な抵抗値を検査することができます。 宇宙航空分野や防衛、自動車、医療機器など、 わずかな抵抗値が製品に影響を及ぼす分野での需要が高まっています。
接続方法のご確認
4線式接続はケルビン接続(Kelvin Connection)や4端子法とも呼ばれます。 2線式ではジグを含んだ検査となります。また低抵抗時には測定誤差が発生しやすいです。 それを4線で片側それぞれフォース、センス側を設けることで、正確な抵抗値が測定可能です。
接続のイメージはこのようになっています。 ハーネス検査器から中継ジグに接続、そこから被検査物へ接続し、1回路あたり4ポイントで検査します。 NM1500Kでは、標準で1000Vでの耐圧絶縁検査が可能です。 その際は隣接ピンがない検査コネクタへ改造されております。 NM1500PとKではピンアサインが異なりますのでご注意ください。
ハーネス検査用ソフトウェア WireExpressHi-Potでの操作説明
実際に検査器操作をご紹介いたします。 NM1500シリーズはハーネス検査用ソフトウェアWireExpressHi-Potにて操作可能です。 まず設定にて仕様を確認します。 4線式、低抵抗試験として0.1Ωを設定し、高電圧検査も実施する試験仕様となっております。
次に通常の検査同様に、サンプリングにて検査データを作成します。 品名は英数字にて、コメントは自由記述となっております。 Kelvin01 コメントには低抵抗と入力してみます。 開始を押し、回路が読み込まれました。 4線式での回路は、奇数番号のみがコネクタ番号として使用されます。 回路が正しいことを確認し、よろしければ登録をクリックして完了してください。
検査で、実際に検査を実施します。作成した検査データを開きます。 検査スペックが、設定いただいた値になっていることを確認し、検査をクリックしてください。 検査が開始されました。抵抗値が測定され、数値が検査内容に記述されていきます。 このように低抵抗検査を実施することができます。 設定した高電圧検査をクリアし、PASSが表示されました。
データ管理画面で詳細設定可能
データ管理では、回路毎異なる抵抗値の設定や。端子名を任意に変更することができます。 詳しくはデータ管理・編集の動画から
をご確認ください。 また検査器のカスタマイズも柔軟に承っております。お気軽に問い合わせください。 本動画での説明は以上です。