ハーネス検査治具の考え方
ハーネス検査には検査治具が必須
検査治具にはさまざまな種類があり、組み合わせて使用します。作業効率に大きく関わりますので、検査治具の仕組みは非常に重要です。 本動画では、代表的な検査治具の運用例を、ご紹介させていただきます。
1.中継治具を用いたハーネス検査
一般的にハーネス検査の現場では、多品種に対応する必要があります。 中継治具として、MILやD-subなど、汎用的なコネクタを実装した基板を用意します。 まず、検査器に、中継治具基板を接続し、次に、治具ケーブルを接続します。 ここでいう治具ケーブルとは、片側が中継治具基板の相手側コネクタ、もう片側が被検査物の相手側コネクタとなっているものです。 中継治具基板との接続の際は、ピン数のロスが、極力ないようにコネクタを選定します。 これで被検査物と接続し、検査することが可能です。 他の品種への対応は、治具ケーブルを変更するだけで可能となります。 治具ケーブルは、ラックなどに収納、ラベリングをして管理を行います。 中継治具基板は、ナックコーポレーションにてラインナップがございます。
2.専用治具を用いたハーネス検査
検査するハーネスの種類が少品種で限定的な場合は、専用治具を作製して検査を行います。 ボックス型は挿抜性が良く、定番の形として用いられています。 もしくは、基板に被検査物の相手側コネクタをはんだづけし、治具とするケースもございます。 内部に実装ができる中継治具基板、2.54ピッチ基板をラインナップしております。 ボックス型治具のご提案も可能です。
3.フィクスチャーを用いたハーネス検査
レバーのついたフィクスチャーで、検査物を接続します。スプリングプローブで作製されています。 対象物の量産性が高い場合や、相手側コネクタの入手が難しいなどの理由から用いられています。 レバー操作により簡単に嵌合、脱着が可能ですので、作業効率は非常に高いです。 一定の圧力を加え、端子抜けなどもチェックすることが可能です。 コネクタ形状に合わせて、一品一様となるため、コストを要する治具となります。 自動車業界を代表に利用されています。 弊社にてフィクスチャーのご提案は可能です。是非ご相談ください。
その他、端子状態の導通検査には、ワニ口クリップを利用したり、サーチプローブでのタッチにて検査が行われています。 特殊なケースでは、ショートバーなどを用いるなど、工夫して検査を行います。 多ポイント検査用の治具は、検査環境によって最適な形の検討が必要です。 航空、鉄道業界では敷設されているため、可搬性が求められます。 ハーネス検査、及び検査治具について、ナックコーポレーションへ是非お問い合わせください。