【業種別6】重機・建機業界向けワイヤーハーネスの検査について
検査・試験の考え方,
業種別検査紹介
重機・建機業界向けワイヤーハーネスの検査について
重機・建機業界向けのハーネス検査の要求や特徴
1.概要
力強く暮らしを支える重機や建機。 道路舗装や建設、農業、林業、除雪など、 人力では困難な作業を、パワフルに実現します。 災害時にも利用され、人命救助や、いち早い生活の復旧に貢献します。 安全な街の発展、自然との共存に欠かせない重機・建機には、高品質なワイヤーハーネスが必要です。
2.重機・建機業界向けワイヤーハーネスについて
- ・重機、建機のワイヤーハーネスは、自動車と似ています。 メインハーネスとサブハーネスがあり、分岐しています。
- ・普通自動車より高い出力が求められ、パワーを安全に制御するためのハーネスが必要です。
- ・今後導入が期待される無人遠隔操作では、更に複雑で高品質なケーブルが必要と推測されます。
- ・検査ポイントは、メインハーネスでは4000ポイント程度、サブハーネスでは200ポイント程度が必要です。
- ・自動車業界同様、クランプやリテーナーが実装されます。
- ・量産製品の場合、実寸長の治具ボードで試験が行われます。
- ・少量多品種の特殊重機の場合は、検査台に中継ワゴンを横付けして試験が行われます。
3.重機・建機業界向けハーネス検査について
- ・配線試験と、抵抗試験が行われています。
- ・実装部品として、抵抗器だけでなく、ダイオードやコンデンサが入るケースも多く、カスタマイズにてスムーズに試験可能です。
- ・クランプやリテーナーの実装も治具を活用して電気的に判定します。
- ・過酷な環境に晒されるケーブルは高電圧検査(耐圧/絶縁)試験を行います。また昨今、瞬断試験の需要も高まっております。
- ・治具コネクタに挿入しながら判定し、試験を進めていく進捗型試験のご要望もございます。
- ・CAD情報を変換し、検査データ作成することも可能です。
- ・可搬性が求められる場合は、検査設備をワゴンラックに収納します。