【業種別5】鉄道業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
検査・試験の考え方,
業種別検査紹介
鉄道業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
鉄道業界のハーネス検査の要求や特徴
1.概要
鉄道車両のハーネスケーブルは、複雑に車両内部に張り巡らされています。 目に見える運転台や空調設備や照明、案内表示版や自動ドア以外にも、駆動部に多くのハーネスが使用されています。 今後導入が期待される、リニアモーターカーやドライバーレストレインには、さらに複雑で高品質なケーブルが必要と推測されます。
2.鉄道用ハーネスケーブルについて
- ・鉄道車両の駆動システムでは、2000-8000ポイントを有する大きなハーネスが搭載されています。
- ・結束バンドを用いてフォーミングされ、金属ケースへの取付された複雑なハーネスです。
- ・試験項目としては、配線試験と抵抗試験を実施しています。
- ・ハーネスアセンブリ完成状態で一度試験を行い、その後台車や装置に取付けし再度試験を行います。 各工程にて端子台にショートバーを取り付けたり、GNDやシャーシに接続される事で回路が変わるためです。
3.鉄道用ハーネスケーブルの検査
- ・検査ポイント 回路を漏れなく接続し、検査を行う必要があります。
- ・検査スピード タクトに直結することはいうまでもありませんが、 いかに速く、正確に判定できるかは、多ポイントであればあるほど重要となります。 標準ラインナップ NMFシリーズでは、~8192ポイントを超高速で検査が可能です。
- ・エラー時の表現 作業者様にわかりやすい名称での指示や、治具につけたライトを点灯するなどのガイドは、効率化に有効です。
- ・検査設備の可搬性 ケーブル台車取付け後にも検査されますので、可搬性が求められます。 検査設備全体をワゴンラックに収納した運用がなされています。