【業種別4】医療機器業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
検査・試験の考え方,
業種別検査紹介
医療機器業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
医療機器業界のハーネス検査の要求や特徴
1.概要
AED(自動体外除細動器)、心電図ハーネス、人工呼吸器、X線装置、 超音波診断装置、マッサージチェア/介護ベッド、 放射線治療装置、MRI検査装置、遠心分離機などのハーネス・ケーブルには高品質な検査が不可欠です。 カテーテルケーブルはそれ自体が医療機器という特殊なケーブルで、厳しい検査が求められます。
2.医療機器ハーネスの種類
- ・医療機器には〜200ポイント程度の、様々なハーネスが用いられています。
- ・救急救命に用いられるAEDなどでは、電気ショックを安全に制御する必要があります。 1000~2000V の電圧に耐え、絶縁性が十分かを試験する必要があります。
- ・体内に入れ、検査や治療を行うカテーテルケーブルも、電気的な検査がされています。 電極部は開放となってるため、検査するにはフィクスチャーや様々な工夫が必要です。
3.医療機器ハーネスケーブルの検査
- ・医療機器内のハーネスには配線/抵抗試験が実施されています。 NMC+シリーズやNMAシリーズが最適機種です。
- ・AED(自動体外除細動器)など高電圧を用いる場合は配線/抵抗/耐圧/絶縁 試験が実施されています。 標準製品では1000Vまでをラインナップ、特注検査器にて5000Vの検査器ご導入実績がございます。
- ・カテーテルケーブルは標準のハーネス検査器で検査することが可能です。 フィクスチャーやショートバーを使って配線/抵抗を確認します。 耐圧や絶縁試験で高電圧に耐えられること、絶縁性を判定します。 屈曲状態の試験など、運用の変更などはカスタマイズ検査器にて実施が可能です。