【業種別2】宇宙航空業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
検査・試験の考え方,
業種別検査紹介
宇宙航空業界のケーブル・ワイヤーハーネスの検査について
宇宙航空業界のハーネス検査の要求や特徴
1.概要
航空機、ロケット、人工衛星、探査機などのハーネス・ケーブルには高品質な検査が不可欠です。 ニュースペースと呼ばれる民間企業やベンチャー企業の参入による宇宙開発も盛んとなっております。 ナックコーポレーションは、ハーネス検査器専門メーカーとして、宇宙航空業界のハーネス検査実現に実績がございます。
- ・軽さを重視した部材
- ・コネクタには、省スペースを求めた狭ピッチが選定
- ・極限の環境にも耐えられる設計
- ・様々な規格の準拠や、JAXA認定などの高度な要求で信頼性を実現
- ・合否の判定、測定できる全ての情報を記録し、長期保存
- ・巨大なハーネスであるため、中間検査や最終検査と複数工程で実施
2.実施されているハーネス試験
- ・配線、抵抗、耐圧、絶縁試験が実施されている
- ・配線試験のしきい値である、判定抵抗値は、明確に決定 例:導通は1Ω以下と低く、オープンについて10MΩ以上
- ・抵抗試験では、mΩレベルでの測定が求められます。従ってケルビン接続(4線式低抵抗試験)にて、純粋な被検査物の導体抵抗を測定/判定
- ・耐圧試験では、1対他全部のスキャン方式、 もしくは1対1の総当たりスキャン方式にて、1印加あたり60秒間の印加
- ・長尺ケーブルへはDC耐圧を採用
- ・絶縁試験でも、耐圧試験と同様、厳密な方式が採用。スキャン方式や、コネクタ単位での絶縁抵抗試験を行う
- ・ハイ側、ロー側の印加指定や、回路毎に異なる電圧設定や、絶縁抵抗値を設定
- ・衝撃や振動下での導通状態を確認する、瞬間断線試験の需要高い
3.運用
- ・一つの検査に多くの情報が紐づけられる。検査後の履歴インスペクションシートには、電線1本ずつに対して、各試験の実測値と判定結果が記載
- ・被検査物が巨大であるため、車輪付きのワゴン型検査器もご提案可能
- ・ナックコーポーレションのハーネス検査器は接点寿命がない、特殊な半導体リレーを採用し、宇宙航空業界にて大変好評
- ・メンテナンスフリーの検査器として、故障が少ない
- ・トレーサビリティを証明する校正作業も、弊社で迅速に対応
宇宙航空業界のハーネス検査に、国内外多くの実績がございます。 品質の高い、効率的な検査は、ナックコーポレーションへご相談ください。