耐圧試験で端子や加工部分の導体の接近を見つけられますか?
検査・試験の考え方
耐圧試験で接近した導体のNGが発見できるのは、導体間で放電を起こした場合です。
一般的な放電を起こす距離と電圧は3000V/1mmといわれています。1mmの導体の接近を発見するには、3000Vの耐圧試験になります。
この電圧は、良く使用されるコネクタや電線の耐電圧を超えていますので、正常な箇所での放電を起こす可能性があります。試験電圧1000Vで耐圧試験おこなうと発見できる距離は0.3mm程度となります。そして500Vの試験では0.15mmの距離になります。
この距離は導体の先端形状などにより一様ではありませんので、安定して確実な発見は不可能と考えられます。