導通試験の判定値が各社でまちまちなのはなぜですか?

検査・試験の考え方

ワイヤーハーネスの場合は、接続があればその短絡抵抗は電線の抵抗値ですので、極端に長くなければ数Ω~数十Ω以下です。

また、接続が無ければ断線ですので、抵抗値は極めて大きな値になります。

その短絡抵抗と断線抵抗の間の適当な値であれば、導通の判定として不都合はありません。

「JIS C-3005:2014 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法」の「4.5導通の項」では次のように規定されています。

「導通は,50V以下の電源で導体に電流を流し,ベル,ブザーなどによって断線の有無を調べる」 ここには導通抵抗値の規定はありません。

その上で導通の抵抗値を問題にするのであれば、同じく「JIS C-3005の4.4導体抵抗」として規定されております。